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My Blog/2012-03-04

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Tag: ・Overnight Sensation~遥かなる野望~ 3/4Select song by Overnight sensation/The Raspberries

Overnight Sensation~遥かなる野望~

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今日は1日雨でしたね。窓ガラスを叩く雨が勢いを増し近所迷惑にならないので最近は普段箱スピーカーからは聞かない70,s をボリューム上げて聞くことにした。1980年後半以降から音楽は洋楽のHitものは殆ど聞かなくなり次第に普遍的なルーツミュージック等を聴く事が多いのです。Blues,ゴスペル、ソウル、ヨーロッパ、アフリカの民族音楽、舞踏音楽等。でも思春期に身体の中に入り込んだ70,sPOP&ROCKは私の中でいつまでも色褪せることは無いのです。
よかったら一緒にトリップしましょう~~

モノを創っている人、何か商売をしている人は皆いつか大ヒットが欲しいとか少なからず密かな野望を持ち続けて頑張っていると思います。しかしそのA域にはどんなに汗を流しても、どれだけ無駄でない時間を使っても辿り着かないかもしれない。
私も含む多くの凡人は”ささやかな知恵“という添加剤に“労力だけは使った努力”という名の“継続燃料”を手押しポンプで押し出して、僅かに沸きでるアイディアとの融合ポイントを着火点として燃やして製品或いは商品、作品という“モノ“を創りあげる。

大ヒットの方程式は才能+知識+知恵+努力+運+コネ+タイミングこんなところかな。複数あるいはとても大きな単独の有効素材のみで駆け上がれるのは稀に居る天才、奇才と呼ばれる人やひたむきに努力を重ね上手く運と遭遇した努力家。多くの人はこれらを重ね合わせる程は持ち合わせていなかったり、持っていても上手く噛み合わせ出来ないでいる。いけない奴は僅かな量の有効素材+コネ+金+イカサマという別の式も存在する。
自分にはそれだけのモノは無いと悟った時や自分の仕事のスタイルは地味にコツコツだと言い聞かせてる人も宝くじと同じで当たらないよりは当たった方がいいに決まっている。そうでしょう?

私自身、例えばモノに対する姿勢や言葉では言い表せない箇所の想い、この部分を上手く(お客さんに)伝える事が出来たならNO.1ヒット出せるのにとそんな僻みにも似た想いを少なからず感じてしまう事があります。
今日はそんな遥かなるNO,1への野望の想いを綴った曲をご紹介しましょう。

大好きなRaspberriesの1974年の全米18位まで上昇した曲です。
Raspberriesのグループ名=木イチゴたち。誰が名付けたのか知りませんが、これほどサウンドとグループ名のイメージが合うグループも珍しいですね。フレッシュで粗雑で甘酸っぱいまさにRaspberrie~ビューティフル・パワーPOPです。
90年代あたりからパワーPOPがクローズアップされ、日本でも再評価されてはいるののですが、どうもまだ軽く見られているような気がするのはファンとして寂しい限りです。
この曲を含むラストアルバム”starting Over”は1974年度アメリカのローリングストーン誌では年間ベストアルバムに選出される評価をされています。

Raspberriesと言えば耳障りがよくスタックの強い歯切れよいイントロとエッジの効いたリフレイン、甘酸っぱくメロディアスなメロディーが売りです。演奏ははっきり言って下手です。私が高く評価するのは、Eric Carmenのソングライター、メロディーメーカーとしての非凡な才能、豊富なアイディア、クラシックの知識から生み出される転調、変調の技法、ギター担当Wally brysonのセンス良く小気味良いカッティングが生み出す爽快感です。

メロディーの美しさからは想像し難いですが歌詞はシングルとなったものはエロチックなものが多く、(G0 all the Way=お願いどうしても最後まで)(Tonight=今夜、どうしても・・・)(Let,s Pretend=そばに居たら感じずには居られない)(Ecstasy=感じて、ゾクゾクする)(Iwana be with You=今夜いっしょにそばにいてくれ)等。サウンドは今挙げた曲の方がBeatlesフォローワーらしさのあるキャッチーなものです。BEATLES+Beach boys+The Who+Small Facesのよな感じです。一味違うのは“甘酸っぱい”サウンドが全て漂っているところですね。

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今回取り上げたOvernight SensationはこういったLove Songでは無く2月に私がブログタイトル“ヒットチャートの憂鬱”→My Blog/2012-02-25で取り上げたヒットチャートの疑惑等を通しての社会風刺した歌詞をダイナミック・ドラマレンジで聞かせてくれます。しかも当時のラジオ局では3分程度の曲が良いとされていたその時間内に収めないで自分たちの必要とする時間で勝負した。この曲で訴えるようにNO.1ヒットとはいかなかったが、ちゃらちゃらしたLove Songでは無く、ジレンマに一生懸命もがき苦悩する姿、自分たちの音楽に対する姿勢、秘めた野望、社会風刺、ラジオ局への反逆行為を露呈した詩で全米18位は大ヒットですよ。それだけアメリカの大衆にも共感を得た証拠です。

数年前米国の音楽リスナーのコメントで「この曲は1974年当時No.1ヒットにするべきだった。それだけ価値のある詩である。」というのを見つけて酷く嬉しかった。私も成し得ていたならリスナーの力で俗悪、俗縁社会を少しでも遮断出来今ほど真のPOPソングの落胆はなかったかもしれないと思う。

この曲の入ったアルバムを最後にグループは解散しDave Smally、WallyBrysonは地元オハイオ州中心にいくつかバンドに参加したり地味な活動しか目だたないが今でもMusisianであるようです。リーダーEric Carmenはご存知の方も多いと思いますが翌1975年ソロデビューしてあのロシアのクラシックの作曲家ラフマニノフの曲をモチーフに持っているアイディアを駆使した“All By Myself”というバラードでとうとう全米No.1ヒット(キャッシュボックス誌のチャート)を放ち、今日取り上げた詩で描いた野望を強く持ち続けた想いで見事に成し遂げたのです。有限実行、すごいですね。

その後もスマッシュHitを続けアメリカンPopのレジェンドの一人となった成功者。長い間LAで暮らしていたが最近地元オハイオに戻ったようです。解散後一番Raspberriesらしい曲を作ったのが、ラストアルバムで初メンバーになったのですが、その1枚でもメロディーメーカーとしての才能が光ってたベーシストScott McCarlが甘酸っぱいPop曲を何曲かHitさせました。

Side Storyが長くなってすみません。それでは“Overnigt Sensation”をどうぞ~
イントロのピアノが始まると今でも身体がゾクゾクしてきます。素晴らしい曲です。社会風刺の効いた詩も素晴らしいので私の大意凡人の訳詩でどうぞ~Live音源も末尾につけました。

This is one of my all-time favorite song. It should been Number one.

yasushi

Overnight  Senseation
Witten By :Eric Carmen
訳 詩 :Yasushi Haruno

妙な話に聞こえるかも知れないけどさ
別にお金が欲しくてやってる訳じゃない
“すごいな”って言われたいとも思ってない
ちやほやされたくてやってる訳でもない

ただヒット(レコード)が欲しいだけ

僕の創った詩がラジオから流れてるのを聞きたい
ビッグヒットを飛ばしたいんだ
誰もが知ってるようなヒットが欲しい


ラジオ番組のエコヒイキなディレクターがそっぽ向いても

順位が落ちていかないようなヒット曲が欲しい

お金や権力で悪戯に操作した詩なんていらない
広告、宣伝なんてしなくても正攻法でラジオ局を乗っ取ってやる

聴いたみんなのハートを掴んでやる ここはアメリカ
一夜にしてNo,1のビッグヒットだって生まれる
どうだいこの話し・・・?

いい詩を書こうと頑張ってみた
攻撃的に攻めまくるのではなく皮肉じみた味を込めて
もしその詩をA域に持って行けたなら
大儲けできるよ

いいメロディーに弾むような詩をつけてみた
でも未だに成功するなんて出来ないでいる
ずっと長い間だよ
デモテープを1日中つくり続けていた
夜中に詩を書いている時も頭をめぐっていた
演奏されるレコードが聞こえていた すぐそこにあるはずなのに

ヒット(レコード)が欲しい (イカサマなしのね)
ヒット(レコード)が欲しい (インチキなしのね)
NO,1になるようなヒットが欲しい

レコード音源↓
http://www.youtube.com/watch?v=XoUkC5dEO0Y&feature=related


コメント

  • さすがですねこの人はホントに物書きの方が良いのではないかと思いますね。
    気になったのでovernight senseation の訳詩をネットで検索して色々みたのですが
    どれもyasushiさん以下です。日本盤のCDに記載の訳詩なんて全く棒訳で気持ちが伝わらない。本職の訳詩家の人も舌まくと思いますよ。ただ単に訳したのではあの訳は出来ないです。その当時のシュチエーションを理解し作者の伝えたいメッセージを読み取らないとyasushiさんのようなハートがある訳は出来ない。Fantastic! -- yu 2012-03-04 (日) 23:21:08
  • この人の凄いとこは、趣味の話でも私達の身近な心象を基点として話を展開していくところ。だから一般の人もこの人のWorldへ踏み込める。エリックカルメンとyasushiさんまさにFANTASTICです。 -- kouji 2012-03-05 (月) 08:30:34
  • ええうたや、ええ訳や!さすがや、音楽blogへも流したれ~~ -- こうたろう 2012-03-05 (月) 22:01:41
  • 音楽ネタやってくれましたね。視点が凄いね、この人は。日本の音楽ライターにはないよこんなタイプ。これで商売できると思うよ、コネさえあれば!ha-ha-ha! -- 縄文原人 2012-03-06 (火) 17:25:00
  • 皆さんが言いたいことみんないっちゃってますね~ほんとその通りいい詩、いい訳です。ここも常連さんが定着したね~ -- れい 2012-03-07 (水) 23:21:20
  • There is nothing more than this translation! it,s Wonderful!! -- Jimmy 2012-03-08 (木) 00:06:30
  • 時々このblogと詩が無償に読んだり聴いたりしたくなる。いつ読んでもいいblogと訳詩いつ聴いてもいい詩だ! -- ホットチョコレート 2013-04-13 (土) 22:39:53

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